Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

東京湾奥の下水臭について

雨の日やその翌日の下水臭。気分の悪くなるあの臭い、どうにかならないのか。
結論から言えばどうにもならない。東京湾奥で釣りをする以上避けられない。

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オリンピックのトライアスロンの際話題になったお台場の海について。
times.abema.tv

「レインボーブリッジのループの付近にある、高浜水門の脇で撮影した。この後ろには広大な下水処理場(筆者注:芝浦水再生センター)があり、港区全域のトイレの水だけでなく、日本橋、銀座、新宿、渋谷、後楽園球場やサンシャインシティの水も来るし、国会議事堂の水は2時間でやってくる。ただ、建設されたのは昭和6年、今よりも人口は少なく、東京にビルなどもない時代だ。だからちょっと雨が降るともう流さなければいけない。多い年で年間120回。3日に1回くらい放出されるが、直後の水には、水中に分解されつつある状態の固形物がいっぱい混じっている。明らかにトイレットペーパーのようなものが、ふわふわの泡になって消えずに残っている。塩素も大量に混ぜているので、それと合わさった刺激臭と腐敗臭がした。すごい圧力で排水するので、お台場までは30分で到達する」。

あの下水臭は下水と塩素が混じった臭いなのだな。言われてみれば確かにそんな感じ。

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芝浦の運河で臭気を測定した結果というのがこれ。
ameblo.jp

結果は、以上のグラフでのみお示ししますが、雨天日に、他の日と比べて臭気レベルが強くなる傾向があるのは明らかといえそうです。
特に、都心における排せつ行為が増える日中の時間帯に集中して高くなっていることから、やはり臭気の原因の大部分は、雨水に混じる下水放流そのものと結論付けられそうです。

なお、今回「雨天翌日」のデータを分けたのは、雨の影響が翌日まで及んでいる可能性が高かったためです。

臭気は「その他の日」のデータにみられるように、雨が止めば沈静化していきますが、排出された汚物は運河底に沈殿し時間をかけて分解され、その際に硫化水素という有毒なガスを発生させます。

運河の底は💩だらけなのか…汚っ!!!


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なんか東京って色々と限界なんじゃないかと思う。
www.bloomberg.co.jp

1世紀以上前に整備された古いインフラが、東京の人口急増により処理容量をオーバーしているのが現状だ。汚水と雨水を分けて処理する新たな「分流式下水道」の導入が望ましいが、少なくとも10兆円以上の財源と、100年以上の工期を要する。東京都下水道局計画調整部計画課・水質改善事業推進専門課長の菅野建城氏は、分流化は非現実的だと試算の結果を示した。


・合流式下水道なので雨の日は処理が追いつかずそのまま放流する
  →下水臭の原因
下水処理場は今より人口が少なかった時代に作られた
  →今現在の人口だとキャパオーバー、少しの雨でも放流せざるを得ない
・分流式下水道が望ましいが今から変更するのは無理

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ただ、下水臭がしていても魚は釣れている時は釣れているので、魚はそんなに気にしていないような気もするが。特にクロダイなんかは問題なくバイトしてくるし。
最近雨の日に釣れていないのは、それ以上に雨で水温が下がることで活性が下がるという要因が大きい気がする。逆に夏の時期の雨だと水温が下がるので活性が上がるみたい。下水臭い中、つ抜けしたこともあった。


綺麗な海の近くに住んで、毎日綺麗な海で釣りするのが理想だけど、それもなかなか難しいかな。綺麗な砂浜からルアー遠投してヒラメとか、回遊してきた小型青物とかシーバスとか釣るみたいな。
都会の海は夜景は綺麗かもしれないけれど、海自体はかなりヤバい。魚も食べないほうが良いと思う。また殺しちゃった時は持って帰ると思うけれど。