Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20231020中潮 港湾の秋のパターンとは


昨日に引き続き港湾部へ。昨日はやらなかった、というか最近行ってなかったエリアをメインにやってみる。

まずはバチ抜けの時によく来ていた場所へ。かなり久し振りという感覚。壁際は浅いので潮位の高いタイミングでないと釣りにならない。まだ微妙に上げている時間なので、満潮まではちょっとアレだが明暗周りの小場所へ。
到着すると、南風が強いのでゴミがかなり溜まっており汚い感じ。明暗のあたりは辛うじてルアーを引けるかなといった程度。今日は新しく買ったグランデージSTD83Lに久々のシグナスで。まず一投目、とりあえず壁際をジョルティミニ8gで攻めてみる。アンダーでちょい投げ程度なので然程飛んでおらず短い距離だったが回収時にいきなりグンッ!なんと一投目でヒットしてしまった。そんなに大きくないのですぐネットへ。


18:05
幸先良くキャッチ。40くらい。新しい竿も入魂完了。ジョルティがネットに絡んだので竿と一緒に撮るの忘れた。まぁこのサイズだし別に良いか。
その後も投げ続けるが反応は得られず、ゴミが絡んでばかり。釣れないしちょっとアレだったので移動。この先の壁際を攻めて行こう。
しかし壁際も強風が吹き付けるためにゴミだらけ。ゴミが絡んでばかりだし、そもそも南風爆風に煽られて感度もクソもないような状態。何をやっているのか全く分からないし、恐らく魚からの反応も皆無なので少し先へ向かう。角のところからは漸くまともにルアーを引けたが、結局端までアタリはなかったので移動することに。レンタサイクルを使うつもりだったが、戻ってチャリを拾うよりも歩いた方が早そう。ということで歩く。

目的地へ到着。かなり潮位が高く感じる。満タンの時に来たのは初めてだ。まずは足元をちょっと探ってから、明暗周りに投げてみるが反応なし。風が強くラインがめちゃくちゃ煽られるので思い通りにキャストできない。一応やっているがこういうところで魚釣れたことはほぼない気がする。すぐに諦めて壁際を攻めていく。さっき軽く探った際は何もなかったのに、角に落として引っ張ってたらすぐにヒット?いやゴミ?風が強くてよく分からない。が、魚だった。ロッドを下に向けるとティップが水に入るくらい水面が近い。エラ洗いさせずに済むのは良いのだけれど、強風のせいもあって魚が掛かってるのかもう外れてるのかもよく分からない。何とかネットイン。


19:11
また40くらいのサイズ。やはりジョルティミニ8gで。
その後も壁際をずっと攻めていくが反応なし。角のところまで来て、角の先はゴミが多くて厳しそうだ。いつも、どこでもそうだが南風が強いと南側にゴミが溜まる。北風だと北側に。逆じゃないのかと思うがいつも必ずこうなるので何かの原理なのだろうか。歩道の少し先に人がいたのでどうやって避けようかとか考えていたらヒット!エラ洗い。これはそれなりにサイズありそうだ。何とか獲りたい。何度かジャンプやエラ洗いもしたがしっかり掛かっていそうな雰囲気。潮位が高いのでファイトもやり易く、無事ネットイン。


19:26
50センチくらい。久々に50センチクラスを釣った。


下顎にイボのようなものができている。恐らくフィッシュグリップの貫通痕がこうなるのだと思うが、以前にも釣られたことのある魚なのだろう。

この先はゴミが多過ぎてまともにルアーを引けない。むしろさっきの魚はよく釣れたなという感じ。ルアーがまともに動かないので諦めて、一番端だけやったが反応なし。角の手前だけ折り返しやってみる。ボラやらやる気のないシーバス、クロダイに触っているのか、セイゴなのか、よく分からない感触だけ何度かあった程度。明確なバイトはなし。戻ると明暗のところに釣り人が入っていた。この僅か30分そこらの間に入ってきたのか。流石ハイシーズンといったところ。

いつもやるあたりの運河の方面へ行こうとしたが、途中の場所でちょっと投げてみる。期待せずに明暗周りを探るが反応はなく、やっぱりダメかな、と思ってたら少し沖の方にデカい魚の姿が見える。しかしあれはボラか?一応投げてみるか、とアンダーで適当に投げて巻いていると見えていた魚とは別の魚がヒット!一瞬ボラに引っ掛かっただけかと思ったが、エラ洗いしているのでどう見てもシーバス。しかしすぐにバレてしまった。さっき見えてたのもシーバスだった模様。どうやら偶々フレッシュな群れに当たったようで、明暗ではなくオープンに適当に投げて巻いているとまたヒット!結構デカい。エラ洗いしまくるが小場所だしどうしようもない。ちゃんと掛かっている前提で何とかやるしかない。端の方まで誘導して、ちょっと弱ってきたあたりでネットへ。何とか入った。


20:09
55センチくらい。これで入魂完了ということで。

リリース後、もう1匹ヒットしたがまたしてもエラ洗いでバレてしまった。しかしバチ抜け以外でオープンに投げてヒットするというのは初めてだったので、バレても何だか清々しいというか。いつもみたいに岸際で掛けて近距離で微妙な攻防を繰り広げるのとは全然違う感覚だった。
3匹も掛けてしまったので流石に警戒されてこれ以上は反応がなくなった。何かグルグル回りながら変な泳ぎ方してるシーバスがいるな、と思ったのだが、あれはさっき僕が釣ってリリースした魚なのではないか。ファイト時間も短かったし、陸に上げていた時間もそんなに長くはなかったと思うのだけれど、それでも弱ってしまうものなのか。そしてグルグル回っている魚は回復するものなのか。何処かの神経を不可逆的に損傷してしまっているのか。

反対側もやってみたがこちらは暗いし魚居ない模様。ボラはいるっぽかったが。いつもやってるあたりの運河へ移動。どうせサイズ出ないような場所なので迷ったが、まぁ一応やってみるかということで。


20:41
しかし、というかやはり、というべきか、ここではセイゴ1匹のみ。橋の近くでイナッコがバチを食っていた。試しにノガレを投げてみるとチェイス。ジェリーサーディンも食おうとしてきた。掛からないが。

対岸に渡ろうとして、上から見るとここにも明暗周りにデカい魚が見える。ボラか?と思ったがチェイスしてきたのでシーバスだったのか?いずれにせよ、スレてる雰囲気でさっきの場所のように食ってくる感じではなかったが。対岸は全く反応なし。ここももう来る価値はないかな。反対側も見てみたが、こちらには魚の姿はなし。

付近の明暗のポイント。上流側はやや暗くて微妙かなといった感じ。下流側も見たが、ここには魚着いてない模様。ハク、バチの時だけ例外的に釣れる場所なのだろうか。やや流れが緩過ぎるのかも。
近くの運河へ移動。左岸は反応なく、さっきミスキャストした際にちょっと擦ったようなのでリーダーを交換してから対岸へ。しかし右岸はゴミだらけ。反応も一切ないままに一番北側まで辿り着いた。そして鳥が飛んでいる?と思い見てみたら、


写真だと分かりづらいが、陸っぱりからは撃てない(ボートでは定番ポイントだが)場所でボッコボコにシーバスがライズしている。イワシかサッパが入ってるっぽくて海猫も上から狙っている。なるほど、どうりで釣れないわけだ。だって魚は皆あそこにいるんだから。こんなところで橋に向かっていくら投げてたって釣れるはずがない。何だかお行儀よくというか、馬鹿真面目に岸から釣るのが馬鹿馬鹿しくなってきた。壁際をルアー引いてたって意味ないって。そんなのたまにセイゴが釣れるくらいでしょ。

ちょっと移動して気になっていた明暗周りの場所へ。他より少し流れが強くて、よく見るとシーバスらしき魚の姿も。ジョルティはチェイスのみ。ミドルアッパーに変えて流していくとチェイスはあったが食わない。流れがある分、ちょっとシビアかも。上手く流さないと食わないような気がする。橋脚のあたりでゆっくり巻いていたらドン!と当たった、というか50くらいのが食ってきたのが見えたが乗らなかった。クソ、惜しい。やはりアシストフックはトレブルにすべきか。ワームが耐えられないというのならワームごと変えるべきか。ちょっと考えよう。

スレて反応がなくなったので水路の方まで移動。角のところは反応なし。明暗も今日は反応なし。水路には見えシーバス、今日もいたが今日も食わない。終わり。


結果は7ヒット5キャッチで、40×2、50、55、あとセイゴ1。久々にまともなサイズを釣った。偶々フレッシュな群れに当たったようで連続ヒットしたがバラしまくったのが悔やまれる。激スレの見えシーバス相手にああでもないこうでもないと無駄な努力をするより、今回のように簡単に食ってくるようなやる気のある魚を探すべき。多分再現性はないだろうが。狭いコミュニティ内に拘って、誰がどう見ても脈のない相手を必死に口説こうとするよりも、もっと別の場所に目を向ければ異性はいくらでもいるじゃないか、みたいなそんな話。壁際の魚にしろ、結局は場所が悪かったというか、やはり移動が大切なのだなと思い知らされた。

岸から撃てる水門周りのポイントは限られているけれど(最近また1箇所陸っぱりからは釣り禁止になった)、要はベイトが流れてくる常夜灯周りに魚は居る。①上流側が明るくて②流れがあることが条件。下流側には居ない。流れがあっても暗いと居ないし、明るくても流れがないと居ない。①②の条件を満たしてれば狭い水路のような所でも居る。これで大分ポイントが絞れる。なお、上げと下げではポイントが変わる。上げのみ・下げのみ成立する場所が結構ある。この時期の上げって深夜なので、深夜だと明かりが消えてポイントじゃなくなるというケースも有り得る。あと昼間はどうなるのか全く分からない。
壁際にもいないわけではないが(今回も実際釣ったし)、産卵を意識してる奴らは弱ったベイトが流れてきたりイワシやサッパなどの群れが集まってくるような効率よく捕食できる場所で待ち構えている。産卵まであまり時間がない。産卵活動中は捕食しないので、追い回すより「摂取カロリー>消費カロリー」になるよう効率的に捕食したいのだろう。これが港湾の秋のパターンである。何処にでも居るわけではないし、初秋頃に居た場所からは居なくなる(+セイゴが成長し増えてくるのでセイゴばかり釣れるようになる)ので、頭を切り替えずに初秋のパターンばかりを繰り返していると一見魚が居なくなったかのような印象を受けてしまう。要は港湾の「初秋」と「秋」とは全くの別物ということだ。この事に気付くのに3年も掛かってしまった。初秋というか本来はそれが夏のパターンだったのだろうけれど、温暖化で海水温が上がり過ぎて夏はそもそも全く居なくなってしまう故に「夏のパターン」というのは消滅してしまった。水温が下がり始めると初秋、南風から北風に切り替わって潮が澄んでくると秋になるくらいの感じ。上記の考え方でいくと過去3年分の9月〜11月あたりの釣果・魚の着き場について辻褄が合う。

改正SOLAS条約発効以前の港湾部を知らないが、以前はもっと色んなところに入って釣りができたという。今では立入禁止ばかりで、釣り禁止、投げ釣り禁止も多い。オワコン化しつつある港湾部でシーバスを釣りたいのなら最早ボートしかないのではないかと思う。今現在陸っぱりから打てるようなところだけでは釣りとして成立しなくなってしまっている。特に今の時期は。