Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

真夏の釣りをどうするべきか


シーバスが釣れるのなら、当然シーバスを釣りたいところだけれど…
港湾バチが終わった6月中旬以降くらいから東京湾奥港湾部からはシーバスが一気に少なくなる。この頃から水温が急上昇していき、真夏には水温30度ほどになるため完全に適水温を超えてしまう。溶存酸素量も少なくなってしまうため、魚達にとってはたまったものではない。港湾部にいたシーバスは居心地の良い場所を求めて河川上流あるいは沖に移動するというのがセオリー(2年前は真夏でも港湾部で釣れ続いたが、あれは何だったのだろう?青潮が酷かったために、沖の魚が港湾部に逃げ込んで来たのだろうか)。通常は9月頃まで厳しい状況が続く。
釣りをできる時間やタイミングは限られているため、河川上流部や沖(ボート)での釣りは現実的に難しい。基本的には通い慣れた港湾部で釣るしかない。とはいえ真夏の港湾部はかなり厳しい。特に夜は潮があまり動かないために水がどよーんとしてゴミが浮き、いかにも釣れなさそうな雰囲気。実はシーバスも全く居ないわけではなく、ハク・イナッコにライズしていることもあるし、居着きの個体が僅かではあるがピンに着いていることもある。とはいえ絶対数は少ないし、当然スレているため釣るのは至難の業だ。

クロダイ釣り(≠チニング)

そこでターゲットになってくるのが、シーバスが減る代わりに港湾部で増え続けているクロダイ。高水温にも強く、むしろ濁りが強くなる夏の時期は警戒心が薄れて釣りやすくなる。シーバスが釣れないならクロダイを釣れば良いじゃない、と誰もが考えるやつ。
シーバスの延長で考えるならやはりルアーで狙ってみようということになる。クロダイのルアー釣りは①ワームを使ったボトムチニング、②プラグを使ったチヌトップ、③主にQED川でバイブ主体の釣り、の3つが代表的か。②のチヌトップは西日本では盛んなようだが東京湾奥ではあまり釣果を聞かない。食性が違うとか。③はQEDには行かないので割愛。ということで身近なフィールドでやるならボトムチニングになるのかな。
更にボトムチニングは大きく2つに別れて、一つはゴロタや蠣瀬といった手前のストラクチャー周りでのクロダイ狙いの釣り、もう一つは沖の砂泥底でのキビレ狙いの釣り、となる。港湾部で簡単にできるのはゴロタ周りかなということで、まずはゴロタの入った場所でちょっと狙ってみた。が、ゴロタ周りというのは当然根掛かりが激しいわけで、想像以上にあまりにも頻繁に引っ掛かりまくるし、ゴロタの隙間に挟まるので一度引っ掛かるとなかなか取れない。何とか外せても、擦れてリーダーがすぐにボロボロになる。これらがストレスで断念。それなら沖の砂泥底でキビレ狙いならどうか、と思ったが、狙い所の絞れない沖のボトムに何の宛もなく只管投げ続けるというのもこれまた苦痛で、何の手掛かりも得られず終わった。じゃあキビレのメッカ多魔川ならどうかな、と行ってみたところ、河口部はウェーディング必須で陸っぱりからだと飛距離が足りず厳しい感じ。そもそも多魔川は遠いし、やはり港湾部で釣るしかないなということに。
港湾部といえば垂直護岸。とはいえ護岸際でルアー引いててもあまり釣れない。やるならチヌキューブしかない、ということでチヌキューブの落とし込みにチャレンジ。ちょっとやってみたらいきなり釣れたが、ビギナーズラックだったようで続かず。暫くやってみて思ったのは「ナイトゲームだと厳しい」「釣れないことはないがそんなによく釣れるというわけでもない」ということ。落とし込みに関してはルアーより餌の方が良いのではないかと思い始める(そもそもこんなのルアー釣りとは呼べない気がするし…)。そして落とし込み・ヘチ釣りは護岸際ギリギリに落とさなければならないので神経を使うし、落としていく際に護岸際に引っ掛かるのがストレスになる。さらには数歩歩いては落とし、また数歩歩いては落とし…という「ヘチ釣り仕草」みたいなのを無限に繰り返すのにも疲れてくる。結果、護岸際ではなくもっと手っ取り早い「魚の溜まっているところ」を餌で狙い撃つという一番楽な釣り方に行き着いた。ヘチ釣りは通常デイゲームだと思うが、暑くて熱中症になるのでナイトゲーム限定で。夜の方がクロダイの警戒心も薄れるので釣りやすい。シーバスはルアーで釣りたいけれど、クロダイは別に餌でも何でも良いかなという気持ち。実際、釣ってみるとルアーでも餌でも楽しさは変わらないことに気付く。限られたポイントでしか成立しない釣りだが、餌だと簡単に釣れるのでボトムチニングだのチヌキューブだので釣ろうとしてた今までの苦労は何だったのだ、という感じ。東京湾奥だと年無しクラスも沢山いて普通に釣れてしまうので別に凄くも珍しくもないというクロダイのインフレが起こってしまっている。餌釣りだけど結構釣ったので正直クロダイに関しては満足してしまった感はある。餌ならいくらでも釣れる魚をわざわざクレイジーフラッパーで狙わなくても…みたいな。でもまともなサイズのキビレは釣ってみたい。

カワムツング

クロダイとはちょっと状況が異なるが、ウグイやオイカワといった在来種を駆逐して増えているというカワムツ。鯉に混じって増えたという国内外来種。少し遠いしデイゲーム限定にはなるが、東京と神奈川の境目あたりの川(w)で釣れる。そこに限らず最早クロダイ同様どこにでも居ると思われる。ルアーはスピナー一択、フックは極小トレブルフックで。スピナーはどうしても回ってしまうのでシングルだと乗らない。落ちてくる虫だと思っているのか、着水同時バイトが結構多かったのでトップとかでもいけるかもしれない。ルアーに反応の良い魚だがすぐにスレるので結構シビアなところもあるという、意外とゲーム性のある釣り。デイゲームではあるが、日陰の多い川なので意外と涼しい。サンダルでザブザブ川に入りながら釣るのが良いかも。

・真夏の管釣り

トラウトは冷水性なので、基本的には夏場は活性が一気に下がり釣れなくなる。夏場のO禅寺はサブロー・ゴロー池のみの縮小営業で、おまけに釣れないという。どのくらい釣れないのだろう、と思って行ってみたところ本当に全然釣れなかった…。が、フライの人はコンスタントに釣れていたのでフライならアリかなと思った。思うにミックスポンドでは魚達もフライを見慣れているのでフェザージグはあまり効かないのではないかと。スプーンやプラグなど横の釣りは絶望的。フライなら朝霞ガーデソでも良いかも(行ったことないが)。フェザージグが使えないならフライをやれば良いじゃない、ということで。ドライフライでも出そうだが、基本的にはルースニングになってくるのだろう。言ってしまえばウキ釣りなのだけれど、縦でも横でもなく水中で止めて漂わせるというのがキーなのだろう。


・結論
簡単に楽しく沢山釣る、というのがこのブログというか自分の釣りのコンセプトなので、それに見合った釣り、かつ真夏に成立するのは

クロダイの餌釣り
カワムツング
管釣りフライフィッシング

この3つだ。台風やゲリラ豪雨が多い季節でもあるので、港湾部が下水で死んでいたり川が増水したり足場が悪くなったりということも考えると管釣りのフライが一番堅いのかもしれない。結局管釣りかよ、というところだが、やはり定期的に放流があって魚が入れ替わるという要素は大きい。フライタックルを揃えていこうと思う。
7~9月はこれらの釣りを楽しんで、10月くらいからまたシーバスを狙っていけば良いかな。要はシーバス以外にも楽しい釣りは沢山あって、年中何かしらの魚は釣れるので、シーバスだけに拘泥する必要はないということ。どうせバチ抜けの時期はシーバスばっかりになるのだから。逆に言えばバチ抜けくらいでしかまともにシーバスを釣れる時期はないのだけれど。


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メモ:今後やってみたい釣り

・NO川 ナマズ
 ルアーに反応の良い魚だと思うので。ただしナマズでさえもスレている?
・蔓見川 バス・シーバス
 簡単なフィールドではないが、バス・シーバス両方狙えるのは面白そう。しかもここは河川では珍しくラージ。
・弁慶濠 バス
 港区に生息するバス。超ハイプレッシャー。手漕ぎボートなのが難しそう。
・多魔川(6郷) キビレ
 現実的に最下流部。しかし厳しいか。
QED川 キビレ・マゴチ
 小さいマゴチなら簡単に釣れるらしい。遠投がキモみたい。