Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20220712大潮 イナッコパターンの真実


Youtubeでイメトレして、色んな人のブログを読んだりして、よしこれ行けるわ。今日こそイナッコパターン攻略してやる。と運河へ。

出発時は雨降ってなかったのに、19:30くらいに到着したらザーザー降りの雨。まぁそのうち止むでしょ、ということで構わず濡れに行く。天気予報だと降るか降らないかくらいの雨のはずだったのに、最近予報当たらないな。気象衛星壊れてるんじゃない?

運河に到着すると、なんだかこの前より静かな気がする。大丈夫かな?とりあえずテクトロしながらボイルしているであろうあたりまで向かおう。cdエリートを引いていると何かにコツコツ当たる。新品なのに真っ直ぐ泳がなくて、壁際に当たりまくってるのか(ラパラあるある)?あるいはちっこいクロダイが食ってる?でもこんなに食ってたら流石に一瞬だけでも掛かるはずだし、ゴミかな?後に答えが判明することになるが、全部クラゲだった。クラゲにぶつかりまくってるだけ…。

いつもボイルしている橋の近くまで来ると…やはりやっていた。ボッコボコにボイルしている。ズシャアアアアア!!とイナッコが逃げ惑い、バッシャーーン!!とシーバスの捕食音。早速ガボッツ90を投げていく。が当然食わない。対岸の方でばかりやっているので渡ろうとしたら先行者がいた。暗くて見えなかったが、こんな雨の中やってる人がいるとは。でもいつの間にかいなくなっていたので対岸へ。相変わらず物凄い量のイナッコ。そしてスーパーボイル。やはり貧酸素なんて関係なくて、めちゃくちゃ活性高い模様。ガボッツで食わないのでスキャッターやらジョルティやらソルティービーツやら、レンジを入れて探ったりもするが全く反応なし。イナッコの群れの下を通すと食ってくるとか誰かが言ってたけど、そしてそういう動画も見たけれど、うーん…そんなことあり得るのか?そもそものシチュエーションが違うんじゃないかな?と思い始める。

全く反応が得られる気配がないのでやはり表層だろうとガボッツ90で続けていく。一度だけ、バシャーンとライズした瞬間にグッ、っと当たった感触があったが乗らず。クソー!惜しい!しかしルアーのすぐそばで出たというだけで、ルアーを食おうとしたわけではないのかもしれない。あるいはシーバスにビビったイナッコがルアーにぶつかっただけ?同じような誤爆?はあと2回ほどあったけれど、やはりライズしたすぐ近くにたまたまルアーがあったくらいの感じだったような。なんか分かってしまった。これ無理だわ。ルアーなんか全く見向きもしてないじゃん。

ネットでああすれば釣れる、こうすれば釣れると言われている「イナッコパターン」と、今僕がやってる「イナッコパターン」とは前提というかシチュエーションというか条件というか状況というかが色々と違うんじゃないだろうかと。そりゃあこれを延々とやっていれば、いつかはまぐれで釣れることはあり得る。けどそれはルアーを食おうとしてきたと言うよりかは、シーバスがイナッコにライズした所にたまたまルアーがあったくらいの確率論の話であって…
例えるなら管釣りで悠々と泳いでるデカいトラウト、あいつら当然スレ切っててまず釣れないわけなのだけれど、ステイしてるところにちっこいフライか何かをそーっと口元に持っていけば、口で呼吸している以上間違って水と一緒にフライを吸い込んじゃうこともあるよねという…でもそれって釣ったって言えるの?
あるいは多摩川とかでやる人が多いという春の産卵期のマルタウグイのルアー釣りなんかもこれと似てて、マルタは産卵活動中はエサ食わないので基本スレばかりなのだけれど、呼吸するのにお口常にパクパクしてるので、産卵するために溜まってる瀬にルアー投げてればルアーのフックを吸い込んじゃうこともあるから口に掛かることもあるという…

ハク・イナッコパターンが全てこれらと同じだとは言わないけれど、少なくとも僕が釣ろうとしているシチュエーションはそれらに等しいのではないかと思ってしまった。こんなのは不毛だ。というか無理ゲー。プリンスだったら釣れるのか?でも村岡師匠でさえこの手のパターンはめっちゃ難しいと言ってたし…やはり無理なんじゃないだろうか。もうこれ以上無駄なルアーをあれこれ買い足すのも止めたいし、ハク・イナッコボイルは狙うのやめようかなと。悔しいけれど無理なものは無理だ。生き物相手だからどうしたって限界はある。


もう時間もないし、壁際をちょっと探って帰ろう。ラトリンラパラで適当に壁際をテクトロしようとしたが、クラゲだらけで不可能だったので断念。ちょっと移動して悪足掻きすることに。大分潮位も下がってきたので、この潮位ならいけるだろうと水路へ向かう。
ここはいつ来てもゴミが酷くて、右岸か左岸どちらかにゴミが集中することが多い。ぱっと見分からなかったので右岸の下りからスタート。スキャッターラップで。ちょっとテクトロして、真っ直ぐ泳いでるかな?と一度止まってチェックして、大丈夫そうだったのでまた再開、したらすぐにガツンとアタリ。何かがヒットした!一気にテンションを掛ける。しかしエラ洗いしない。これは…?あ、クロダイだった。しかも思ったより小さい。でも口切れが怖かったので超慎重に、タモを使った。


21:11
25センチくらいでちっこいけど、少し前のとは違ってちゃんと食ってきてる。超久し振りに魚を釣った。ヒットする瞬間の感覚忘れてた。外道でも釣れると嬉しいな。

まだまだ釣れるのでは?と思いリリース後も続けたがノーバイト。上りもダメ。左岸の下り上りもやったがノーバイト。左岸の方がゴミが酷かったし、コノシロの死骸も浮いてた。コノシロは死ぬ状況でもクロダイは食ってくるのだな。釣れないのでここで納竿。


結果はクロダイ1匹だけだったけれど、今後の釣りの方向性が定まった。結局ランガンしてやる気のある魚を探すしかないのだ。一周回って元に戻ったというか、やっぱりそれが僕の釣りなのだな。覚悟しよう。

イナッコにスーパーボイルしてるシーバスを釣るのは少なくとも今の実力では無理。時間の無駄にしかならないので狙わない、余計なルアーも買わないこと。どうせ釣れないし無駄になるだけだから。河川の岸際のシャロー絡みのハク・イナッコパターンはもっと普通に食うらしいので、みんなが言ってるハク・イナッコパターンって多分そういうやつのことなのだと思う。三面護岸の運河の真ん中でボッコボコやってるやつは釣るの不可能。そう思うことにした。

これを書いている今、強い雨が降っている。この雨で状況変わってくれないかなぁ。

_________________

追記:あのパターンでも釣れる状況があって、要は魚とベイトの比率みたいだ。
あの運河では大量のイナッコの数に比してシーバスの数が少ないから無理ゲーだが、大量のシーバスの群れが入ってくるような状況ならば可能性はある。と、書いてて思ったけど、そんな釣り人にとって都合が良い状況というのはなかなかないわけで…餌が沢山いるからこそシーバスは入ってくるので、シーバスは沢山いるけどイナッコは少ない、という状況はまずあり得ない。そんな場所にはそもそも入ってこないから。結局無理ゲーなんだな。

去年の一時期なんかは運河全体を埋め尽くすようにハクが群れていて、運河全体のあちこちでボコボコとハクボイルが巻き起こっていた。どこもかしこもハクだらけ、そしてそれを捕食するシーバスだらけ。そして釣り人も多かったけれど、誰も釣れていなかった。あの時はシーバスもめちゃくちゃ沢山いたけれど、ハクももっともっとめちゃくちゃ沢山いた。結局のところ比率で言えば変わらないような感じ。まぁそういうものなんだろうな。ベイトの取り合いになるような状況というのはなかなか考えづらい。

追記2:宮城アングラーズヴィレッジという管釣りでバスとかストライパーが釣れるらしいのだけれど、ペレットの代わりにイナッコを撒くらしい。その瞬間ボイルが巻き起こり、そこにルアーを投げれば釣れると。この状況だけは イナッコ<バス となっており、少ないベイトの取り合いが発生している。人工的に作り出された、超例外的なケースだけど。逆に言えばこういうの以外はまず無理ということで。何のルアーを使えば、どんなアクションをさせれば、とかそういうことではない。状況が全て。