Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20220219中潮 雨の湾奥河川バチパターン

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河川ではバチが抜けまくってて、シーバスもかなり釣れてるらしい。でも河川の最大の難点は混雑すること。管釣りレベルのアングラー密度というだけで嫌なのに、しかも河川バチはアップに投げて流す釣りだから混雑と相性が悪過ぎる。管釣りは前にしか投げないからお祭りもあまりしないのだけれど、みんなで並んでドリフトさせてたらお祭りしまくりじゃないのか…ということで苦手意識というか、ネガティブなイメージしか持っていなかった。けど今日は雨だからワンチャン空いている可能性があるのと、混んでたとしてもどれくらい混んでるのか見てみたいというのもあり、最悪流しソーメン状態のバチの写真だけでも撮れれば良いかなくらいの気持ちで行ってみることに。雨が降るとバチもレンジが一枚入る可能性があるのでエリア10 EVOと、一個は持っておきたい定番のエリア10を中古で仕入れて、いざ某湾奥河川へ。

着いてみると思いの外暗いし、もう満潮付近なのにまだ微妙に上げていてバチの出てくる気配もないし、初場所なので不安しかない状態だった。こんなとこで本当に釣れんの?という。しかし満潮30分過ぎくらいから上げが止まり、やがて下げに転じ始めた。そして下げが始まるとあっという間に流れが加速し、バチもチラホラ流れ始めた。そして時折なんらかの魚のライズも見られるように。ライズのあったあたりにノガレを流してみるが無反応。そしてライズもすぐに静まってしまう。もしかしたらもう少し下流なのではないか?と何となく思ったのと、1箇所でずっとやってても釣れる気がしなかったので移動しながらライズを撃つ作戦に。

少し下流側に移動し、歩きながらライズを探す。この頃にはバチの量もかなり増えてきていて、ルアー回収時にダウンで巻いてしまうと毎回バチが引っ掛かってくるくらいになっていた。届かないような遠くの沖でもライズが出るが、目の前、割と岸からすぐ近くでも何らかの魚がライズしている。鯉かもしれないし、ニゴイやマルタウグイの可能性もあるが、波紋の出方からして小さくはなさそうだ。ライズしてた少し先にノガレを投げて、流す。食わない。流す。食わない。レンジを入れた方が良いのか?と思いフィール120にしてみるが、これだと逆に沈むのが早過ぎてレンジが合わない。ノガレは浮き過ぎる、フィールは沈み過ぎ。じゃあお尻下がりで浮くエリ10が良いんじゃないか?きっとそうに違いない。もうエリ10だけを信じて投げ続けることにしよう。

そして投げ続けていると、あれ?今の誤爆したか?というのが一回。掛からなかったけど、やはりエリ10が正解なのか?そこから数投目でルアーを流し込んだ付近でライズが出て…ん?ちょっと重い?いや、これ食ってる!掛かった!重いだけで全然引かない魚。引き方がなんか変。スレかな?と思ったけどスレでもなかった。今まで掛けてきたシーバスとは全然違う。これはもう、明らかにデカいシーバス…。これは絶対にバラしたくない。あまり引かないので一気にネットに…と思うがなかなか素直に入ってくれないのと、下げの流れがかなり強烈なのでネットが流れに持って行かれてしまう。そして寒さで手は悴んでいて、雨で濡れていて滑る。あろうことか、ネットを川に落としてしまった!万事休す。少し下流に他の釣り人がいたので助けを求める。「ネットは良いので、魚を!」デカいタモで掬って頂き、なんとかキャッチ…。本当にありがとうございました。

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過去最大の68センチ(下顎計測で)。エリ10をばっくり。河川のバチパターンってこんなでかいの出るのかよ…みんながやりたがる理由が分かった。そして、エリア10がバチ抜けで最強と言われる所以も分かった。お尻下がりで浮くのがポイントなのだな。ノガレは引き波とか港湾バチ用なのかもしれない。

流れも強く、ネットで支えることもできないから正直ちゃんとリリースできたのかは怪しかった。見るからにアフターの魚だし、そもそも歳をとったデカい魚だから体力もないのだと思う。みんなどうやってリリースしているのだろう?泳ぎ出すまで待つとか不可能な感じだった。バチもそうだけど、ゴミとかもどんどん流れてくるし。この後、ミニエントでネットを落としたあたりをズル引きして、先程の方に手伝って頂きつつなんとかタモも回収。タモに命綱付けなきゃだめだな。そして河川だとラバーネットは使えないし、デカいのが掛かるからもっとデカいフレームのを使わないとダメだ。

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そんなこんなをやっているうちに、バチの量は加速度的に増えて最早流しソーメン状態。こうなってしまうと魚もお腹いっぱいになってしまったのかライズも無くなり、時合い終了といった雰囲気になった。結果は1匹だけだったけれど満足できる釣りだった。


その後少し移動しながら、他の釣り人と話したらこの日はかなり釣れていたようで、話した人はランカーも上げたとのこと。そしてやはり雨だから空いていただけで、前日は管釣り状態、満員御礼だったと。今日好きなようにライズ撃ちができたのも雨だったからで、普段はこんな風にはできないみたいだ。色々と条件が良かったからこそ獲れた一本。やはり定点撃ちは苦手。それでも、激渋で小さいのしかいない港湾部で釣れない釣れない言ってるよりは魚の気配も多いし、食わず嫌いしてないで河川にも足を運んでみるものだなと思った。混んでようがなんだろうが、これをやるしかないのだ。釣りたいのだったら。

今回は初めてのサイズの魚だったから興奮してしまったが、手返し良くリリースして次を狙っていかないと時合いは一瞬で終わってしまう。本当に一瞬。ライズが出ていた時間は30分とかそこらだろう。上手い人なら何本も上げられるのかもしれない。そして釣り方は簡単、ただエリ10をナチュラルドリフトで流すだけという。何だか渓流のフライフィッシングなんかに近いなと思った。