Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20220605小潮 バチ抜け終了、と思いきや…?


小潮でしかも雨まで降るみたいだが、行ってみよう。むしろ釣り人が減ってくれた方が嬉しいし。

18:30くらいに到着。今日もやや風が強い。水面はザバザバしている。ここのところ毎回これだな…。何でなんだろう?釣り人は昨日よりは少ない。やはり土曜>日曜≧金曜>その他、といった感じか。小潮だから、というのは皆あまり気にしていないのかなという様子。風が強いのでいつもの立ち位置で。しかし風向き的にここでも厳しそうだが。

明るいうちにマニックスローの飛距離テストをして、暗くなってきたら本格的に投げ始める。19時くらいからライズも出てきた。しかし風がさらに強くなってきて、ルアーが一気に流されてしまう。1時間ほど投げ続けたが、バイトはおろか誤爆すら得られない。どうしたものか。天気予報の風速を見ると3mだったのが後出しジャンケンで4mに変更されていた。この前もこのくらい風が吹いた時は全然ダメだったことを思い出す。うーむ。とりあえず水路の様子を見てみよう。

この時点では水路ではライズはなし。バチが泳いでいるのは見えたが。そして水路でさえ風の影響で水面が波立ってしまっている。やばいな、これはボウズかも。運河の本流に戻ってちょっと投げてみたけれど、やっぱり厳しそうだ。これは水路で何とか魚を出すしかない。再び水路に移動してノガレを投げているとライズが出た。千載一遇のチャンスとばかりにライズの先にノガレを投げて引いてくるが無反応。うーむ、スレているみたいだ。何度かやってみて、これはダメだと思い壁際をワームでテクトロしてみることに。あと1時間弱で何とか魚を出せないか。水路の南岸はゴミだらけ。北岸に渡ってやってみるが、上げだから流れに逆らう形になってしまっている。逆の方が良いのだが。しかし続けていたらクロダイっぽいクククッというアタリはあった。ジグヘッドで掛かるサイズではなさそうだったが…。端までやって角を曲がった先、先行者の手前までやって、折り返してみるがノーバイト。たまにライズが出たらノガレを投げて、ダメならワームに戻してテクトロ、とちょっと前にやってたみたいにどっちつかずな忙しいことをやっていて気付いた。短時間で結果を出すなら、もうテクトロは捨ててライズ撃ちに絞るしかない。

ということでノガレでライズを撃ってみる。対岸に先行者がいたので絡まない範囲で。しかしいくら投げても誤爆すらしない。完全にスレている模様。困ったな。さっきの本流の方にまた戻ろうかな?と思い対岸へ渡ろうとしたら、橋の近く、先行者の撃っていない、というか射程距離外のあたりでライズが出ていた。もうここで決めるしかないか。残り時間10分くらいしかないが。橋の手前あたりにノガレを投げてゆっくり巻いていると、今日初めての誤爆が。それから数投でチュボッ!っという感じで待望のヒット!ドラグが鳴る。口にノガレが付いた魚の姿が見える。クロダイだった。まぁボウズよりはこの際クロダイでも良いや。慎重にやり取りする。ノガレはしっかり掛かっていて外れそうな感じはない。あとはラインブレイクさえしなければ獲れるはず。なかなかパワフルな魚で、ネットに入れようと浮かせてもまだまだ下へ走ろうとする。難儀したが漸くネットイン。ボウズは免れた。
アルファタックルのランディングギアシャフトナノ350、久し振りに使うとかなりしなるし折れそうで怖い。しかもまた先端が抜け落ちるかもという恐怖もあるし、精神衛生上良くない。今までよくこんなので掬ってたな…早く新しいタモの柄を買いたいところ。



20:58
上げてから気付いた。こいつ結構でかいぞ。歳無し行ってるか?測ってみたらジャスト50センチくらいだった。ちゃんと測れば51か52くらいか?いずれにせよ、2匹目の歳無しクロダイゲット。なんか魚体の形も変だし、いかにも老生魚といった佇まい。ググったら歳無しクロダイの平均年齢は17歳だとか?人間でも老人は腰が曲がってたりするものだから、魚もそういうのがあるのだろうか。

フックを外している最中からライズしている音が聞こえていたが、ここに来て謎に魚の活性が上がってきたのか、時合いが来たみたいだ。またノガレを投げていたら数投で再びヒット!小さそうだがエラ洗い。今度はシーバスだった。抜き上げられそうなサイズだが念のためネットへ。


21:09
40センチくらいだろうか。フックがエラに刺さっていて流血していたので写真も適当に1枚だけ撮って迅速にリリースした。元気に戻っていったが大丈夫だっただろうか。魚の血は早く水の中に戻した方が止まるみたいなので。
写真を見たら分かるが、どこのタイミングでか、スナップが伸びてしまって外れていた。フックを外しているときだろうか?同じスナップを使い回していたから傷んでいたみたいだ。ちょっと危なかった。鉄腕スナップでも0000は弱いみたい。昨日ぶっこ抜きとかしたのが悪かったか。

もう時間オーバーしているが、まだ何匹もライズしているのでノガレを投げてみる。しかし流石にもうスレてしまったのか、これ以上反応が得られることはなかった。もうちょっと投げたかったが…あと1時間あれば1,2匹は追加できそうだが、仕方ない。ということで予定より少しオーバーしてしまったが納竿。


結果は2ヒット2キャッチ、50センチのクロダイと40センチくらいのシーバス。やはり風が強い時は風裏のポイントで釣るのが吉。風が強いときはレンジを入れろとか書いてる人もいるけれど、ライズすらない状況でどこをどう攻めろというのか。僕にはそんな無謀な釣りは無理です。結局雨は殆ど降らなかったな。

21時ごろになって謎に時合いが始まったのは、満潮付近になってクルクルバチが抜け始めたからだろうか?クルクルだけでなく引き波バチもいたから、クルクルだけに反応しているわけではなかったようだが。単に今日は時合いが来るのが遅かっただけなのかもしれない。
やはり単発ライズしている居着きの魚はスレているから基本釣れなくて、普段釣れているのは回遊してくる魚なのだろうと思う。あるいは時合いが来て活性が上がると居着きの魚でもルアーに反応するようになるのか。いずれにせよ活性の高い時でないとライズしていたとしても釣れない。そしてバチパターンの時は魚の活性は一気に上がって一気に下がる。だらだらと長く時合いが続くということはない。活性の上がった短い時間、言わばフィーバータイムの間にいかに数を伸ばせるかというゲーム。

昨日は釣れたのに今日は全然だったから、港湾バチはもう終わってしまったかと思った。まだもうちょっと続くみたいだ。

バチが終わったらオープンエリアに投げて釣るということはなくなる。勿論、何らかのベイトにボイルが出ている時は別だけれど。しかし、港湾部のポイントではバチの季節が終わった後でも沖に向かって固定砲台でルアーを投げ続ける(初心者っぽい)人が多いのは、バチ抜けの時の成功体験を引き摺っているからなのかもしれないと思った。勿論それでも釣れないこともないだろうけれど、安定はしないだろうし、少なくともバチ抜けの時のような釣果に恵まれることは絶対にない。バチ抜けは特殊な状況、お祭り、言わばハレの釣りであって、バチのように時合いになるとほぼ確実に出てきて、かつほぼ確実に魚が着いているベイトというのは他にはまずいない。カタクチイワシもコノシロも気まぐれな回遊魚だし、カニとかエビとかはいつでも居るけれどバチのように一気に湧いたりすることはないし(カニ抜けとかエビ抜けとかあったら面白いのに)、ハクやイナッコは割といつでも居るけれど、いつでも居るからこそシーバスの方のスイッチが入らないことが多いような(やっぱり美味しくないのかな?)。

もうあと一ヶ月もしないうちに、バチパターンのようなイージーな釣りはできなくなる。必然的に、回遊シーバスを釣りたいなら河川、港湾部では居着きシーバス狙いの釣りになってくる。港湾部ではクロダイも多く混ざってくるだろう。ケの釣りに戻っていく準備をしなければならない。