みんな疲れて釣りなんてしないであろう木曜日くらいならスレてなくて釣れるのでは？などと思い立ち運河へ。大潮なので時合いが短い。あっという間に干潮に向かい水位がなくなってしまう、典型的な冬の潮という感じ。兎に角時間がない。急いで向かう。下がっていく潮位を見ながら、あそこにしよう、とポイント選定。いつもは後半に攻めているエリア。実はこここそ、水深ある時にやった方が出る疑惑もある。というかここらへんは浅いから、どこも水位があるときでないと出ないのかも。
到着してみると、水面にはいつも通りイナッコが。青潮の影響はこちらには及んでいないようだ。一安心。西に向かってテクトロでノーバイト、戻りもノーバイト。続いて橋をくぐったシャローエリア。今日は水がやや濁っているので魚着いてるんじゃないかなと。東に向けてやっていると半分くらいのところで30くらいのがヒット！しかしすっぽ抜けでバラし。まだ潮位がありそうなのでずっと向こうまでやってみるがノーバイト、角を曲がったエリアもノーバイト。ここで出ないか。これだと１バラしで終わりそう。やばい。例の水路に移動だ。
水路へ。右岸も左岸も攻めたけどノーバイト。やばい。ボウズになりそう。しかしこの時点で大分下げてきてしまっているのでもう移動はできない。そもそも今日は時間もない。何とかここで出さなければ。ずっと下潮は下潮なのだけれど、潮の流れが速くなったり遅くなったりしながら下げていくようで、流れが強くなる瞬間があった。そしてそのタイミングで右岸でテクトロしていたら、もう何度か通した所なのにも関わらずヒットした！40くらいはあるかな。最初のエラ洗いは何とか躱して、少し潜った所で体制を整えて…と思ったらフッと軽くなりフックオフ。ああぁ…思わず声が出てしまった。掛かりが浅かったか。大きくはなかったけど、これは獲りたかった…。まだチャンスはあるかもしれないので気を取り直して左岸を攻めていく、と下りでヒットした。サイズは全然だけれど、今度こそ、と勢いをつけて抜き上げた。
30ちょいくらいだけれど、何とかボウズ逃れの1匹。危ないところだった。
この後も暫くやるが、流石にもうスレてしまったみたいでノーバイト、時間になったので納竿。
結局3ヒット1キャッチ。同じような30くらいのと、もうちょいある40くらいのをバラした。秋爆なんて勿論あるはずもなく、時間制約の中粘って粘ってやっとこれ。というか最近ずっとこんな感じだな…。いつもより少し濁りは入っていたものの、貧酸素で魚が浮いたりはしていなかったのを確認できただけでも良かったかな。
下げの流れが強くなった瞬間にバイトが集中した。漫然と通してスレさせるよりも、僅かでも変化を探して釣れということか。シーバスは流れを釣れなんて言うけれど、流れの緩い所でも色んな要因で一瞬流れが強くなる瞬間というのがあって、そのタイミングだと口を使いやすくなるのかもしれない。本当の意味での時合いというやつ。
ドブのような運河でルアーを通していくだけの簡単な釣りに、どこまで高級な釣具やルアーが必要なのだろうか、と思ってしまった。だからこそのパックロッドなのだけれど。やはり必要なルアーって3個くらいしかないような気が。特定のベイトにライズなりボイルなり出てる時は別だけれど。
それにしても、魚が釣れない、なんて贅沢な悩みだな。別に獲って食べるわけでもないし、プロのように生活がかかっているわけでもないし。
