Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20230723中潮 ナイトチヌキューブは非効率?


昨日気になっていた、ストラクチャーに着いたクロダイを狙ってみようということで。そこで1匹、昨日の所で1匹、で2匹獲れれば理想だなという感じ。

現地に向かう途中、水路を見てたら見えクロダイを発見したので準備して狙ってみる。が、準備終わったらいなくなっていた…何故かいきなり風が強くなってきて水面が見づらくなってしまったし、イナッコの大量の群れが入ってきたしでクロダイはいなくなってしまったのか、単にいるけど見えなくなったのか。
諦めて狙っていた場所へ移動。しかし着いてみると昨日とは打って変わって強風でルアーが飛ばない。入れたいところに入れられないのでダメな感じ。諦めて昨日釣ったポイントへ。
到着するとやはりデカいクロダイが溜まっている。が、昨日のように反応が取れることはなく、もうスレきってしまっている模様。困った。想定していた2箇所とも全くダメ。今日はボウズか…。でもまだ時間はあるので、チヌキューブを落とそう。まぐれで釣れることもあるかもしれない。しかしこれも昨日のようにはいかず(というか昨日もチヌキューブでは1匹しか釣れなかったが)全く反応取れず。餌釣りの人は釣れてたみたいだが…やはり夜ヘチは餌じゃないと無理?まぁそもそもチヌキューブはルアーなので、ルアーを餌と同じように使ったところで餌には勝てないのでは。味が配合されてるというのも本当なのか疑わしい。ガルプみたいに液に漬かってるわけでもないし。
昨日のスタート地点のあたりまで来て、ダメ元で橋の下、内側の壁の方に落としてみたら何か小さい魚がチェイスしてきた。コノシロ?チビセイゴ?まぁボウズ逃れに何かしら釣っておくか、とサンドワームにして橋の下の内側の方に投げてみる。すぐに何かしらの魚からのバイト。もう一度投げてみると何かがヒット!あのサイズのセイゴの割にはよく引くな、と思ったらクロダイだった。マジか!小さいとはいえ、こんな形で本命が掛かるとは!念の為ネットに入れた。


20:57
20センチくらいのクロダイ。何気にこのサイズがアシストフックに掛かって釣れるのは初めてなのでは?キビレは釣れてたけれど。じゃあこのセッティングで大丈夫ということなのかな?アシストフックのアイの先のPEが貫通している状態でなぜか外れなかったので、PEを切ってフックを外した。

同じサイズで良いから追加できないかな、とまた同じところに投げてみるが流石に反応なし。反対側に投げてみたらチビセイゴがチェイス、たまにバイトもしてくるがなかなか乗らない。投げていると毎回チェイスやバイトがあり、たまに一瞬掛かるがすぐ外れたり。明らかにタックルがオーバースペックなので仕方ないが。粘り続けて、漸く一匹ヒット。抜き上げたら外れた。


21:14
ダメ押しで1匹だけセイゴをキャッチ。よし、帰ろう。


「ナイトチヌキューブ」で検索してもあまり出てこないところから察するに、やはり夜にチヌキューブは微妙なのかもしれない。魚は眼だけでなく側線で感知しているのだと思うので、夜だからといって釣れないことはないとは思うのだけれど…でも実際に釣れていないので、僕が下手糞だからとはいえ、やはりこの釣りは昼間やるものなのではないかと思ってしまう。何よりも一々立ち止まって落としていくので時間が掛かってしまい効率が悪い。テクトロの半分以下のスピードでしか攻められなくて、結果的に1箇所やったらもう時間切れ、みたいな事になりがち。あちこちランガンしながら落としてナンボの釣りなのにも関わらず、時間ばかり掛かってしまいランガンできないという矛盾。これならテクトロの方が良いのでは…?
江東区運河でも今日くらいのサイズのクロダイが入ってきているようなら釣りとしてそれなりに成立しそうなので、次回のナイトゲームは普通にワームでやろうかな。ライトめなタックルで。チヌキューブはもう正直飽きたし疲れた。昼間はまた挑戦してみたいけれど、夜は別の方法を考えた方が良さげ。

____________________

ここから追記というか考察。

公式のやり方無視なので、釣れないのは心当たりがなくもないのだけれど…ベイトフィネスでクラッチ切って落とすのはそんなにダメなのか?上から見てる限りではフリーフォールと比べてそんなに「不自然なフォール」になってるようには見えないのだけれど。フィネス機のスプールは太鼓リールなんかとは比べ物にならないくらいの回転性能なのでガン玉Bでもスムーズに回って落ちていくし、これが決定的に釣れない原因になっているとは考えづらいのだけれど、それでもこれだと「ラインテンションが掛かって」「不自然なフォール」になって「見切られて」しまっているのだろうか。仮にフォール中のラインテンション「だけ」が釣れない原因なのだとしたら、スピニングでベールフリーにして落とせば良いのだろうか?もう完全にアタリ取ることを放棄して、回収時に食ってれば良いかな、的な雑な釣りになるけれど。しかし、「落とし方が不自然だと食わない」というのがもし仮に本当なのであれば、それは視覚で判断しているということになるのだろうから、昼間限定の話になるのではないだろうか。否、この仮説自体も間違っていて、夜、暗闇で殆ど見えてなくても、何かしらの物が落ちていく「波動」を側線で判断してこれは自然・これは不自然とか判断しているのだろうか。クロダイってそんなことができるほど、そんなにセンシティブな魚なのだろうか?潮が澄んでいると見切られて食わない、という話はよく聞く。濁っている方が警戒心が解けるとか。この話も結局「視覚」なのではないか?ただしクロダイは眼が良いというのは嘘で、視力自体は他の魚と大して変わらないようだが。「フォール姿勢がどう」とかいう話もあるけれど、これはもうよく分からない。ルアーでも「水平姿勢だから食う!覿面!」とか眉唾なこと言ってるメーカーやメディアプロもいるが、どうせ実験したわけでもないだろうし、思い込みなのではないだろうか。
夜でもクロダイが壁際で貝か何かを啄んでる姿を見かけたので、夜はヘチから離れるということもないし、見えないから餌が食えないということもないだろう。これは他の魚と同じ。ただチヌキューブはあの大きさだし、落とすだけなので「波動」はかなり小さいと思われる。それゆえ夜だと本当に眼の前を落としてやるくらいでないと気付かない・気付けないのかもしれない。調べたところ夜のヘチ釣りは青イソメなど虫エサが使われることが多く、イガイなどは臭いがあまりなくクロダイが気付きにくいために使われることは少ないようだ。チヌキューブに本当に味が配合されているのかは不明だが、あるとしてもバイトした時に滲み出てきて咥えてる時間を多少伸ばす程度の話であって、匂いで魚を寄せる効果まではないと思われる。チヌキューブは音もしないし匂いもないし、夜釣りには不向きなのではないか。今まで夜に釣れたのはたまたま食い気のある魚の眼の前に落とせたからというだけではないか。この考えでいくと、夜だったらガルプのベビサでも落とした方が釣れるのではないか。ここまで行くと落とすというか普通にヘチ際を巻いてくれば良いのではというところだが(今までやっていた釣りではある)。
あとは、実は当たっていたのに拾えていない、ということもあり得る。明確なバイト以外の、もっと繊細なバイトが実は沢山あるけれど拾えていないだけという可能性。夜はラインの動きでバイトを取るというのが不可能なので仕方ない部分もある。オモリを重めにして、ゆっくり落としたかったらサミングで調整、で良い気もするが。
そして今の時期どこに行ってもヘチ釣り師はいるので、他の釣り人のプレッシャーという要素も無視できない。誰も叩いてないなら釣れてたけれど、もう誰かが釣っているのでスレてて食わない、と。これは仕方のないことなので先行者がいたら移動するくらいしか対策がないが。

無駄に長くなったのでまとめると、
・ベイトフィネスでクラッチ切って落としたらそんなに「不自然なフォール」になってるのか?クロダイは人間には分からないレベルのその「不自然さ」をセンシティブに感じ取って警戒しているのか?
・世間で言われている「落とし方が不自然だと食わない」というのが本当だとすると、それは主に視覚で判断していると思われるので、昼間限定の話なのでは?
クロダイは主に視覚で餌を見つけていると思われ、チヌキューブはイガイ同様目立たないので夜釣りには不向きなのでは?

クロダイ釣り師って偏屈なおっさん・爺さんが多いから、昔からあれはダメこれはダメと言われてきていたようだし、ちょっと検索してもそんなネット記事・ブログばかり出てくる。しかしそんなの科学的な根拠があるわけでもないし、偏屈おっさん・爺さんの経験則などはどこまで本当なのかわからない。
www.daiwa.globeride.jp
このダイワのHPにあるように、ダイバーがブクブク泡を立てて、ストロボ光らせて撮影している眼の前でもコマセを食っているという話もある。本来はそこまで神経質な魚だとも思えないが、都会の場合四六時中釣り人が叩くのでスレているというのはあるだろう。
あと、「あれが不自然」「これが不自然」というけれど、糸が付いてたり鉤が付いてたりする時点で不自然なのでは?

上記の僕の考えも全く的外れなのかもしれない。クロダイはシーバス以上に分からないことだらけ。
とりあえず検証したいので、青イソメで同じ釣りをやってみたいところ。青イソメだと落とし込むよりもゆっくりテクトロする方が効率的という噂もある。