Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20220604中潮 タモの柄破損とバチ抜けの極意


土曜の夜は人が多そうだが、行ってみよう。江東区の大場所のあそこでも良かったのだけれど、あちらはどうも難しい気がするので(後から知ったことだが、あちらはもうバチパターンは大分厳しくなってきているらしい)。

18:30頃に到着。やや風が強いのでいつもの場所で待機して日没を待つ。19時前くらいにはライズが出始めたのでスタート。風で水面がザバザバ波立っているので自分のルアーがどこにあるのか分かりづらい。それでもなんとかラインの角度で位置を把握しつつ、ノガレを流していく。暗くなってくるとライズも増えてくる。そして、どこで食ったのか分からなかったけれど、結構沖の方でいきなりヒットした。またもやドラグが緩過ぎたのでちょっと締めて、寄せてきてネットイン。

19:18


いつも通りノガレで。45センチくらい。

時合いなのでリリースしてすぐ次へ。バッシャーン!とド派手なバイトはあったが掛からず。ラインスラッグが出ていたので合わせが遅れたか、そもそもルアーに触れただけだったのか。それでもノガレを流していると何度か誤爆っぽいのが出た後にヒット。バレそうな感じだったので早めにネットへ。ネットに入ったら案の定すぐにフックが外れた。危ない。

19:40

50センチくらい。リリースした瞬間は元気そうだったが水面に顔を出してパクパクしていたので、もう一度ネットに入れて蘇生したら元気に戻っていった。

そろそろ手前では厳しそうなのでマニックスロー95を遠投して対岸付近を探ってみる。ちょっとアップに投げて、この辺でガツンと来ないかな、と思ってたら来た!一気に手前に寄せて、手前でファイトしていたら謎のタイミングでフッ…っとバレてしまった。皮一枚で掛かっていて、身切れしたのかもしれない。くそー。これは獲りたかった。シーバスかクロダイか分からなかったが。

その後またマニックスローを投げたら誤爆してきたが掛からず。もう一度投げたがもう反応はなくなる。やはり手前でたまに出るライズを狙ってノガレを投げるべきか。この後20:30くらいまでノガレやマニックスローを投げ続けたが、たまにコン、とバイトがあるかモワッともじって誤爆があるかだけでヒットには至らず。もう時合いも終わりかなと水路の方を見に行く。

水路では時たまライズは出ていたが、既に先行者が沢山いたので被せてキャストするわけにもいかず、他の人が投げてない所に投げて様子を見る。ノガレばかり投げていたせいでバックラッシュ。簡単に解けたから良かったが。水路の魚はスレているのか、ライズを撃っても食わない。昨日もヒットのあった橋の近くで1誤爆だけあったが、それ以外では全く反応が取れなかった。この時点で21時近かったのでもう帰ろうかとも思ったが、念のためもう一度本流の様子を見ておこう。先程の場所に戻る。

するとちょっとだけ風がマシになって、ルアーの軌道が見えるくらいにはなっていた。そして多少ライズしているのも見える。風で水面がザバザバしてると魚もバチが見づらくて、風が穏やかになったことで見やすくなったので活性が上がったのだろうか?これは勝手な憶測だが、いずれにせよ時合い第二弾が来たみたいだ。またこのパターン。今日は満潮過ぎなのに、昨日よりはクルクルバチは少ない。岸際でクルバチを食っている魚もいたが、そちらだけに反応しているわけではなさそうだ。ノガレを投げて流していたら結構手前でいきなりヒットしてエラ洗い。なんとかかわして寄せるが、寄せても手前でエラ洗いしまくる。なかなか下へは突っ込んでくれなくて、只管エラ洗いしようとする。もうこのままネットに入れてしまおう、とネットを準備して入れるが、大暴れしてネットから脱走。もう一度。なんとか入ったが中で暴れている。ネットをちょっと斜めにしたまま引き上げよう、としたら

「バキッ!!」

なんとタモの柄が折れてしまった。なんとかそのままランディングはできたが…買ったばかりのタモの柄が…。



21:10
60センチ。この魚がやや重かったのもあるし、ラバーネットだし、そしてやや斜めに引き上げようとしたのは確かだけれど、こんなに簡単に折れるものなのか?先っぽが取れてしまったアルファタックルのタモの柄の方がもっと安物かつ手荒に扱っていたけどこんな折れ方はしなかった。うーむ。とりあえず折れたところのパーツを注文すれば復帰はできるけれど、また折れたりするようなら買い替えかな。

ノガレのフックがかんぬきあたりに縫うように複雑に刺さっていてなかなか取れなかった。ネットリリースできないので、グリップで水面付近まで持っていって放したが、元気に戻っていってくれたので良かった。

もうランディングできないので普通に考えたらゲームセットなのだが、まだまだライズは出ているので狙ってみる。掛かったらぶっこ抜くか、リーダーを掴んで引き上げるか。取らぬ狸の皮算用をしても仕方ない。どうするかは掛かってから考えよう、と無謀にもノガレを投げる。何度か誤爆はあったが掛からず。タモないならもう釣りするな、帰れ、ということなのかもしれない。マニックスローで遠くも探ってみると、誤爆したり当たっても掛からなかったり。しかし続けていたらややダウン側の沖の方でヒットした。エラ洗いしまくるが小さそうで、水面を滑ってくる感じで寄ってきた。このサイズならいけるだろう。いきなり抜き上げるとポロリしそうなのでちょっと弱らせて、大人しくなったところを一気に抜き上げた。



21:33
40センチほど。小さかったから抜き上げられたので良かった。グリップでリリースして、また続けてみたが流石にもう時合い第二弾も終わったみたいで、ぱたりと反応が無くなった。ということで納竿。


結果は5ヒット4キャッチ。風が強くてやりづらかったが、何とか45、50、60、40センチのシーバス4匹。タモの柄が折れてしまったので楽しい気分も台無しだが…。

シマノの22マルチランディングシャフト、シマノの最新の技術で軽く仕上げてるのだと勝手に思い込んでいたけれど、単にカーボン薄く巻いてて安っぽい仕様だから脆いだけかもしれない。とりあえず折れた#2を注文してまた使うつもりだけれど、今後はもっと丁寧に扱わないといけない。また折れるようならもういっそ昌栄のブラックシープでも買おうかなというところ。

最近潮汐よりも風が強いせいで流れが速くて、港湾バチなのに河川バチみたいな釣りだなと思ってしまう。しかしこれはこれで正しいというか、河川も港湾も実は釣り方は同じなのだなということが漸く理解できた。これは河川と港湾の両方をやったからこそ分かったことだが、いずれも概して言えば「アップに投げて流れに乗せて巻いてくる」という釣りなのだ。ただ河川は下げの流れがカッ飛んでいくのでその分速く巻いて糸フケを取らなければならないし、港湾は流れが比較的緩やかなのでもっとゆっくりしたペースの釣りになる。河川だけをやっていても「エリ10流すってよく分からん」となってしまうし、港湾だけをやっていても「何も考えずにただ投げて巻くだけ」になってしまうだろう。

実際、他の釣り人を見ていても、釣れてなさそうな人は流れをちゃんと意識していないように見える。例えばライズが出た地点よりダウンに投げて巻いていたりとか。勿論ダウンでも食うときは食うし、場所的にダウン側にしか投げられないというケースもあるが、基本的に魚は「流れに逆らって泳ぐバチを追いかけて捕食する」というよりは「流れてくるあるいは自分の方に向かって泳いでくるバチを捕食」しようとしている。「ライズ地点を横切らせる」のではなく、「ライズ地点に流し込む」。この意識があるかどうかで釣果は全然変わってくる(勿論潮が全く動かない、あるいは流れがめちゃくちゃ緩い時はこの限りではないが)。

ということに今回漸く気付いた。バチ抜けは1匹釣るだけなら簡単だが、数を伸ばそうとなると細かいところに気を遣っていく必要がある。ルアーローテーションとかカラーがどうとか、そんなのは二の次で、何よりもトレースコースが重要なのだと思う(あとスピード)。流すのもルアー先行ではなくライン先行で、ノガレが下流側を向いて流れていく感じが一番バイトが出ているように思う。

以上はあくまでフローティングのルアーで流していく釣りの話なので、シンキングを使うとなるとちょっと話は変わってくるが、基本は同じだと思う。


土曜日は混んでいるので思い通りにできないことも多い。GWの頃の混雑に比べればだいぶマシにはなったが。やっぱり平日来るのが一番良いよなぁと思う。