Urban Side Paralyze

電車釣行&パックロッドで湾奥シーバスや管釣トラウトなどを釣っています。

20210219 王禅寺、弁慶堀 フェザーの威力と釣り堀荒らし

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本日は朝から2度目の王禅寺へ。新兵器・電動キックボードを電車に持ち込み、駅から釣り場まで走ってみる。これだとバスの始発に合わせなくて良いから。しかしなかなか重いので、乗り換え駅で運ぶのが辛かった…。そして坂道が多いので、下り坂はスピードが出過ぎてちょっと怖い。

現地に到着。この日は店員さんが鳥を追い払うために頻りに爆竹のピストルを鳴らしたり、花火を飛ばしたりしていた。鳥も学習しているのか、その場では逃げるものの、熱りが覚めるとまた戻ってくる。また店員さんが銃を鳴らす。いたちごっこだ。

今回は前回の反省を生かしてイチロー池から動かず、固定砲台と化して只管打ちまくる作戦。活性の高い魚は池の中心部をぐるぐると回遊している模様なのでそいつらを狙う。
しかしなかなか最初の1匹が釣れず、シケイダーなんかにバイトはあるものの乗らない。最初の30分くらい全く釣れず。まずいぞ。

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仕方なく最終兵器セニョールトルネードで何とか1匹、

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その後も同サイズを追加。赤と黄色がよく釣れます。この後50〜60くらいのデカニジがかかるがバラしてしまう。ドラグの設定が緩過ぎたか。

セニョールトルネードで何匹か釣るが、このルアーはぐるぐる回るので糸よれが酷いのと、反応悪くなってきたので他のルアーを色々試す。
鱒の小枝 無反応。Xスティック 無反応。グラスホッパー 無反応。

…仕方ない、最終兵器フェザージグだ。

足元は浅くて、2〜3メートル先くらいからカケアガリとなっており、その付近に魚が溜まる。のでそこを狙う。
1投目からいきなりバイト、しかし乗らない、バイト、乗らない、バイト…

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釣れる。そして連発。無限にバイトしてくるが中々乗らない。

前回隣のおじさんが無限に釣っていたのは多分このやり方だったのだろう。確かにこれなら無限に釣れそうだ。フェザージグの威力を思い知った。なんでこんなにバイトしてくるの?
同じルアーばかり使って流石に飽きられたか、ということで色を変えてみる。何投かするとゴツゴツとバイト。フッキングするといきなり走り出す。

!!!!!

デカい。ドラグが鳴る。なんだこれ。鯉?パワーが凄過ぎて横に走るが止められず、隣の人の邪魔になってしまう。タモ入れ手伝いましょうか?と言って下さったのでお願いする。ペニャペニャのトラウトロッドでは主導権を取るのが難しい。めちゃくちゃ引く。ドラグが悲鳴を上げる。バレるなよ…と思いながらもなんとかネットイン!(隣の方ありがとうございました…)
そしてなんとか上がってきたのが

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謎のトラウト。タイガートラウト?OBトラウト?70センチ弱くらい。なんだこれ。こんなのがいるのか…
店員さんに訊いた所、直近ではこの池にこの魚は放していないとのこと。以前に放流した個体が成長して大型化したのではないかと。こんなデカい魚を釣るのは久しぶりだったからびっくりした。
弱ってしまったかと思ったが、ひっくり返ったりすることはなく、自分でネットから泳いで行った。体力を消耗してしまったからか、暫くずっと足元にいたけれど、そのうちどこかへ泳いで行った。恐らくたまたま僕の前くらいにいて、目の前に餌っぽいものが来たから口を使ったのだろう。運が良かった。ヒットルアーはヴァンフックのフェザージグ1.8g。


その後もフェザーで連発する。特にやばかったのが前日に何となく買ったこのルアー。

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いもむしくん。名の通り芋虫のような形をしている。
これは凄い。無限にアタリがある。無限に釣れる。しかも魚も完全に餌だと思ってるから丸飲みしてくる。

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そしていくら使ってもスレない。本当に無限に食ってくる。邪悪過ぎる。これはやばい。このルアーで何匹釣ったか分からない。

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途中、ちょっと引き方が違うな、と思ったらイワナだった。

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サクラマスも釣れた。魚種を問わず釣れてしまう。思わず口を使ってしまうようだ。

ゆっくり沈むのでフォール中にもバイトがあるし、ボトムに置いておくだけでも食ってくる。バイトがなければ少し巻いてまたステイ。この繰り返しで無限に釣れる。果たしてそれが面白いかと言われると…沢山釣れるから面白い。

フェザージグなんて邪道だとか、スプーンこそ至高とかいう意見もあるようだけれど、僕は管釣り自体冬しかやらないし、正直釣れれば何でも良いので全然アリ。ルアーというか殆どフライ、むしろ餌釣りに近いようなやり方だけれど、スプーンやプラグを投げて巻いて釣らなければならないなんて決まりはどこにもない。勿論、エリアによってはレギュレーションでフェザージグの使用を禁止している所もあるから、そういう所で使うのはルール違反だけれど、王禅寺では禁止されていないのだからOKだろう。

フェザージグのフォールやボトムステイでエリアトラウトを釣る、というのは特殊な釣りのように思えるけれど、考えてみたらバイブレーションやワームのテクトロで運河のシーバスを釣る、というのも知らない人からしたら特殊な釣りに見えるのかもしれない。え?前に投げないの?ルアー足元に落として歩くだけ?そんなんで釣れるの?橋脚にキャストしてこそシーバス釣りでしょ!みたいな。要は釣れれば何だって良いのだ。釣れればそれが正解。極論ルアーに拘る必要性だってなくて、釣れるのであれば餌釣りでも良いじゃないか。これは最近弁慶堀でニジマス&コイのウキ釣りをしていて思った。ルアーに拘る意味とか必然性って何?

普通の釣り方はこう、でもこうやっても釣れるし、むしろこの方が釣れる。いや、むしろ「普通の釣り方」って何だ?普通って?同調圧力?釣りなんていう遊びにまで「普通」を強要されなきゃいけないのか?正解を決めるのは魚なんじゃないかな。釣れれば正解、釣れなければ不正解、と。

閑話休題

この日はフェザージグでの釣りをずっとやっていて、スプーンとか投げるよりむしろこっちが正解なんじゃないのか?とさえ思ってしまった。それくらいバイトの数は物凄くて、バイトしてくる魚を全部釣っていたら物凄い数になりそうだった。掛かりが浅いのか、ヒットしてすぐすっぽ抜けたりしてバレてしまうことも多々あった。釣れた魚は殆ど上顎やかんぬきにクリーンヒットという感じ。あるいは丸飲み。フェザージグの威力を思い知った1日だった。

初めの方にセニョールトルネードで釣ったのと、放流直後にスプーンで釣ったの以外はほぼ全部フェザージグだけれど、結局何匹釣ったのか分からないくらい釣った。30匹以上は釣ったと思う。40いかないくらいだろうか。カウンターは持ってはいるが、僕はカウンターを持っていっても押すのを忘れるし、あれ?今の魚の分押したっけ?押してないっけ?とダブルカウントしてしまったりして、結局その数字に信憑性がなくなってしまうので難しい。数えなければならない、というのがストレスになってしまう。正確な数を数える必要なんてない。沢山釣れた!楽しかった!と思えればそれでOK。管理釣り場なんて遊びだもの。というか釣りなんて全て遊びだけれど。

フェザージグは乗せの釣りではなく掛けの釣りだから、普通のトラウトロッド=乗せ調子のスローテーパーのロッドではなくファストテーパー、掛け調子のロッドの方が良いらしい。そんな気がして、かなり先調子のクロスビートSWを持っていったのだが、結局準備に時間がかかるのが面倒で使わなかった。使えばよかったね。それと、4ピースのトラウトロッドが欲しくなった。これとか良さげ。多分買うと思う。


その後、弁慶堀で1時間ほどニジマス・鯉の餌釣りをやってみる。平日なら空いているだろうという算段。予想通り釣り堀は僕以外誰もおらず釣り易い状態。まずは大きめに餌を付けて魚を寄せる。アタるようになってきたら餌を小さめにして食わせる。ウキ釣りはルアーとは違った楽しさがあり、病みつきになる。

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結果はこんな感じで1時間でニジマス8匹、コイ8匹。釣り堀荒らし。

色んな釣りをやった方が釣りの総合力が上がるし、より多面的な見方ができるようになる気がする。

「普通の釣り」って何だ?と先に書いたが、それは釣り番組とかのメディアによる刷り込みに過ぎないのかも知れないとちょっと思った。
ルアーをシュッ!と遠投して、只管巻き巻きして、ガツンとヒット!フィーッシュ!そんな釣りが成立するのは限られた状況だけである。ハイシーズンの九州のダム湖でボートでバスを釣るだとか、乗合船で沖に出てベイトについたシーバスを釣るだとか。現実的に日常的に我々が釣りに行けるようなフィールドで同じような釣り方が当て嵌まるとは限らない。否、当て嵌まることはまずない。それなのに「こうやって釣るのが普通」と間違った認識を持ってしまっていると永遠に釣れなくなってしまう。沖に向かってルアーを投げるのが普通だと思っていたらテクトロなんてしようとも思わないし、それで釣れるなんて思いもしないだろう。管理釣り場のトラウトはスプーンで釣るのが王道。10センチごとにレンジを刻めるようにならなければならない!とか思っていたら、スプーンにはスレきっていてフェザージグでしか釣れない魚は取り零してしまうだろう。ブラックバスだってハイプレッシャーの関東のフィールドで陸っぱりから釣るとなったら、やはりダウンショットとかネコリグとかでワームでチマチマ攻めるしかない。

つまりは、思い込みとか決め付けに捉われるのではなく、ちゃんと現実を認識した上で作戦を立てるということ。王禅寺のトラウトは沖で回遊してるのもいるが、カケアガリに着いてるのもいる。前者はスプーンやプラグで釣れるが、後者は圧倒的にフェザージグが強い。湾奥運河のシーバスは護岸沿いに着いているのだからテクトロや岸ジギが強い。都内近郊でブラックバスが釣れる場所はどこもスレているからワーム中心の攻め方になる。と、こんなところだろうか。バスは想像で書いたけど。

釣り堀の後、冷蔵庫に残っていた青イソメを消費するため運河へ。今まで行ったことがなかったポイントを攻めてみる。が、安定のノーバイト。ノーフィッシュ。まぁ今回は行ったことがなかったポイントを見に行ったということで。
釣りは釣れる釣りをやるのでなければ面白くないし意味がないと思った。海の水温は気温とは少し遅れて推移するので、12月くらいまではまだそれなりに高かったりする。セイゴしか釣れないけれど。1月2月は本当に厳しくてセイゴすらも釣れない。あまりやる意味がない。冬の海は釣れないっす。大人しく管釣りでトラウト釣りましょう。

1日で3つの釣りをして、合計50〜60匹くらいの魚を釣って、もう疲れました。そういえば殆ど寝てないし…。楽しい釣りを提供してくださったフィッシュオン王禅寺さん、弁慶フィッシングクラブさんに心からの感謝とリスペクトを。